前書き
前回感想を下さった方、ありがとうございました
それから、指摘どおりあれは邪魔です、最初始めるとそのキャラを通そうと思っていた結果、オレには扱えなくなっていた…
つまり面倒でした、面倒です、消えました
ありがとうございました





コレがオレのデジタルワールド!!

ステージ7:激戦ココはボレロ上空!!


今オレはボレロの屋上にいた、何故こんな所にいるのかと言うとまぁオファニモンに言われてなんだが、まさかこんな事になるとは思わなかった

「いっけぇ〜!!」

はしゃぐ天使、吹き飛ぶメタルティラノモンX

「せめて、美しく散らせてやる」

舞う聖騎士、飛び散るメタルティラノモンX、そして

「ボクだってっ!!」

戦うオレの親友タクト、輝く翼が眩しい

「オ…オレは…!?」

とりあえず急展開、最初はロードナイトモンは敵のスパイだと考えていたのだが味方だった、さらに後から来たルーチェモン達の援軍、ボレロはそれなりに危機に陥ってたはずなんだけど素早い対応とルーチェモン達の素晴らしい活躍により、あっという間にメタルティラノモンX達は姿を消した、オレの出番と共に

「以上、報告を終わります」

戦いが終わって直ぐに、この戦闘の報告、それからルーチェモン軍を軽く紹介、終わった頃には日が半分沈んでいた、特に何もする事が無いオレはウォーグレイモンを探したんだが何処にも見当たらなかった、代わりにオファニモンが連れて行きたい場所があると言い、少し嫌な予感がしたが場所を聞くとオレの部屋が用意されているとの事で、そこへ案内してくれるらしい、確かに、ココに来てオレはずっと病室のベッドだった気がする、自分のベッドで寝たい

「ココですわ、仲良く使ってくださいね、この部屋は夜空が見えて、綺麗ですのよ」

案内された部屋のドアがプシューっと音を立てて自動で開く、広がる世界は普通の部屋、中に入って見ても良いのですよ、とオファニモンに言われてオレは1歩中に入る、入れば簡単に部屋の中を見渡せた、まるでオレの部屋に似ている、ベッドがあって、テーブルがあって、テレビがあって、下を見ると靴が置いてある、あ、靴は脱ぐんだな

「ん、靴?そう言えば仲良くって…、オファニモン」

見た感じ1人用、この部屋を2人で使うのはちょっと難しいかも

「私も忙しいので、それでは」

「え、ちょ、待てよ!!」

オファニモンがスタスタと忙しそうに(実際忙しいのだが)歩いていく、仕方なく中に入る

「お邪魔しまーす…って、それで良いのか?」

「まぁそれで良いんじゃない?」

「やっぱりお前か…」

入り口とは別の扉(トイレかフロか)が開き中からタクトが出てきた、やっぱりと言われたのが面白くなかったのか少しむっとした表情になっている、そんな事はどうでもいい、オレには聞きたい事がある

「何でこんな所にいるのかって顔してる、答えは同じさ、キミと同じさ、呼ばれたんだよ」

「…じゃぁオファニモンはオレとお前を1人部屋で頑張ってくれって言ってんのかよ!!」

「そっちかよっ!!」

「……!?」

こんな所の意味が違った、オレが言ってるのはこの部屋、タクトが言うのはこの世界、デジタルワールドだった、確かにそっちも気になるかも

「とりあえずボクは、この世界にいてこの部屋にもいる、この部屋、じゃない、世界を、デジタルワールドを救うためにここにいる、方法は多分同じさ、気付いたらいたんだ」

タクトがどうしてこの世界にいるのか話す、聞いた話によるとココに来た方法はオレと同じらしい、何時呼ばれたのかと言うと殆どオレと同じだった、ただ違ったのはこの世界に来た時、タクトは既にA2を手に入れていた事、目を覚ますと首にかかっていたらしい、オレが頑張ってとりに言った話をするとデジワーXより面倒だね、と返事をする、それからこの世界でオレが見てきた事を話し、タクトが見てきたものを話す、軽い情報交換をするが役に立つ情報はタクトの物ばかりだ、さらに驚く話が出てくる

「おまっ、ルーチェモンの所にいたぁ!?」

「うん、隠れてたけど、面白かったよ、アスカ君、まぁロードナイトモンやデュナスモンも面白かったけど」

コイツには驚かされてばっかりだ、ありえない速度で進むストーリー、尋常じゃない成長速度、さらに完全に記憶されているマップ、オレは何度かコイツに助けられた、この世界に来ても

「敵がアナログマンだったなんてさ、ホントアスカ君って面白いよね、まっさかアナログマンだったなんて、全く浮かばなかったよ」

笑うタクト、こうして狭い部屋に2人でいると現実世界にいる気になる、そんな気に浸っていると旧に誰かの視線を感じた、外、窓だ、オレがその方向を見ると一瞬だけ何かの影が見えた気がした、何かいるのか?とタクトに聞こうと思いタクトの方を見ると

「!?タクト、どうしたんだよ!!」

さっきまで笑ってたタクトが体を丸めて苦しんでいた

「うぅ〜アスカ君、もしかしたらボクは敵に操られているのかもしれないぃ〜」

ガクガクと体が震えるタクト、声が棒読みに聞こえる、タクトの右手がすぅっと胸のペンダントを握る

「体がぁ〜勝手にぃ〜」

「何考えてんだよお前」

「D−LINK:インビジブル」

タクトを光が包み込む、眩しくてオレは両手で光を防ぐ、光が消えるとタクトの姿も消えていた、だが実際消えていた訳はなく、オレの後ろで左手に握られていたブルトガングを振り上げていた

「あぁあ〜アスカ君避けて〜」

ブルトガングがぷるぷる震えている、とりあえず危機感を感じたオレは窓側に逃げてしまう、しまった、玄関とは反対方向だ

「あぁあああ…ぬああぁっ!!」

オレが壁に手をついた頃、タクトがブルトガングを振り下ろす、床がオレの直前までぱっくり割れる、ブルトガングを振り下ろした時の風がオレの前髪を揺らす、やばい、アイツの顔はマジだ

「ちょっと待ったぁぁ!!」

何が起きたんだ、まさかタクトも洗脳を受けた?さっきの怪しい影が?オレは窓を開けて外を見る、誰もいない、そんな事をしていると後ろから声が聞こえる

「アスカ君、だめだぁ、はやくD−LINKをぉ〜」

そう言い今度は横一文字に振り払う、このタイミングなら□ボタンでガード出来るのはデジワーX、衝撃波が目に見える

「うああぁあバカァ!!」

床に伏せるオレ、後ろの壁が窓ごと吹っ飛ぶ、夜風が冷たく入って来る

「どうすれば…どうすれば止まるんだ!!」

「あぁ…アスカ君のA2なら止められる気がする〜」

何処までも棒読みに聞こえる声、演戯に思えるが攻撃は本物で、今度は完全に吹っ飛ばすつもりなんだろうか、ブルトガングを大きく振りかぶっている、その手はまだ震えている、タクトが頑張って止めてくれているんだ、ココでオレは決心する、友達を救うため、ココでオレはまだ生き続けるために

「一回もチャレンジしないでゲームオーバー何てゴメンだ!!D−LINK」

右手がA2を握り絞める、パキンと音を立てて首から外れる、オレは握り締めたまま手を前に突き出す

「オメガブレード!!」

光が増してオレを包み込む、気分は光を放つ体がぁ〜って感じ、それからは右手が熱くなり、握っていた石は消えて、代わりにオメガブレードを握っていた、初めてのD−LINKの成功、だが喜んでいる暇は何処にもいなかった

「アスカく〜ん」

ブオッ、空を切る音が耳に入る、とっさにオメガブレードで防ぐ、衝撃が凄い、いつもウォーグレイモン達はこんな事になっているのだろうか、やぱり戦いは厳しい

「ぐぅ、ああああぁぁあっ!!」

オレは攻撃を耐える事が出来ても衝撃に弾かれてポッカリ開いた壁から外へ出てしまった、落ちる

「うわあぁぁぁぁああ!!!!」

よく考えると空を飛ぶのに必要な翼がオレには無かった、コレって中途半端なD−LINK?どうすればいい?やり直す?そんな暇は無い、多分出来ても地面にキスするだろう、きっとコンティニューも無い、慌てていると急に頭痛がすしてくる

「……痛っ…」

頭の中に白帝竜がドンと現れる(注:イメージです)翼を貸してくれ、こんな所で終われないんだ、タクトを助けなきゃいけないんだ!!

「っ!!……?……オレ…」

空を跳んでる?そんな様子をタクトが見下ろしている、一瞬笑っている様に見えたが直ぐにオレを睨みつける、そう言えばタクトの背中には翼が無い、制御しているのだろうか、その辺はオレより上って事かよ

「あぁ〜ポジトロンレーザーなら止まるかも〜」

そう言って飛び降りる、危ないと思った瞬間タクトが光に包まれる、パンと弾けるとタクトの背中にぶあっと翼が広がった、綺麗だ、なんて感心している場合じゃなかった、何だ?ポジトロンレーザー?オレには装備されていないぞ!!

「急いで〜もう止められなくなって来た〜」

どうすればいい、悩んでいるとA2からさらに情報が流れてくる、メタルガルルモンXと戦った時の映像だ、頭痛が酷くなる

「ぐっ、邪魔だっ!!ポジトロンレーザー!!」

頭痛の痛みを振り払う様に突き出された右手、握られた拳がカッと光る、それから物凄い衝撃が全身に走る、突き出した右手は拳銃を撃った様に上に跳ね上がり、拳とタクトとの間を光の線が結ぶ、ポジトロンレーザー?解らなかったがその光をタクトは簡単にグングニルで弾く、弾かれた光は地面に激突し爆発した、着弾地点には大きなクレーターが出来ていた

「オレ…の、レーザー?」

ポジトロンレーザーが撃てた、そう実感した瞬間、体が急に重くなる、何となくDPが減ったと実感した瞬間だった、喜んでる暇はやっぱり無かった、タクトは落下を止める事無くオレに向って降って来る、ブルトガングを振り上げるタクト、来るなら来いとオメガブレードを構えるオレ、互いの武器がぶつかった時、バチィと音がし、オレは地面に叩きつけられた、畜生、やっぱ上からの方が有利だったか、タクトはまだ空の上からオレを見下ろしている、悔しい

「まだまだ弱いよ〜」

タクトがついにグングニルを振り上げる、まさか

「クォ・ヴァディス!!」

「やばっ!!」

棒読みじゃない、直ぐに起き上がり地面を蹴る、立ち幅跳び何てもんじゃなかった、オレは簡単に10mぐらい跳んでいた、直ぐ後ろで光が爆発する、爆風でさらに飛ばされた、着地が上手く出来なかったオレは地面を転がっていく、土が口に入った

「ぺっ、ちくしょ〜…そこを動くなあぁぁぁあ!!」

再び構える、タクトは必殺技の使用でかなりDPを消費しているように見え、じっとその場に浮いていた、右手とタクトが重なった、今だ

「ポジトロン、レェェザアァァアー!!」

再びオレの右手から放たれるポジトロンレーザー、しかし今度はひらりと簡単に避けられた、外したショックからか目が霞んできた、やばい、DP使いすぎで疲労も溜まってきている、もう飛べる気もしない、タクトはオレに体力の限界が来たのが解ったのか地面に降りて来た、畜生、体が動かない、握ったオメガブレードも地面に刺さって抜く力も無い

「……………」

タクトが何か言っている、ブルトガングの先がオレに向いている、タクトが攻撃を仕掛けてくる、物凄い勢いで突っ込んでくるのが解る、ブルトガングで貫かれて終わり、そんなのはイヤだ

「うおぉぉぉぉ!!」

その時オレは感じた、A2から凄い力がオレの中に流れてくるのが、D−LINKのスキルが上がって読み込み可能な量が増えた感じ、いける、デジワーXはレベルアップでHPも全回復だ、やっぱり経験値は戦闘でしか手に入らない

「だあぁあっ!!」

加速しながらブルトガングを突き出すタクト、とっさにオレはオメガブレードを逆手に持ち、ブルトガングが当ると同時に思いっきり地面に突き刺す、コレで勢いを殺し、柄を強く握りオレは思いっきりグングニルの無い左側から蹴りを入れる、が、タクトも素早くブルトガングで防御する、オレは寸前で足を止め、オメガブレードを抜き取って振り払う、危うくオレの足が輪切りになる所だった、オレはそのまま距離を縮めて接近戦に持ち込む、剣術は別に特別な事をしていたなんて事は無いがそれしかないと思った

「そこだっ!!」

隙ありと思いオメガブレードを右手に持ち突き出す、その時タクトのめが少し大きく開かれた、絶対に当ると自信があったオレの攻撃はそれから簡単に避けられてしまう、オレの突きよりも速く後ろに下がった、明らかにさっきよりスピードが上がっている、まさかタクトもレベルアップなのだろうか、そんなタイミングの悪い、だけど

「逃がすかっ!!」

右手を突き出す、着地の瞬間に打ち込んでやる

「ポジトロンッ」

回避できないと判断したのかタクトが右手を大きく開く、するとグングニルが現れてタクトの手に握られる、まるで【聖剣召喚陣の起動!】、ガードに使うかと思ったがオレの予想は違った、そのままタクトはクォ・ヴァディスを放つ、ロードからアタックの時間はオレが構えて撃つ前に終わってしまった、やっぱり凄い、だがオレもココで下がるなんて考えはない

「レーザアァァァァッ!!」

自分で解った、最初よりも強い衝撃、それに耐えているオレ、確実にレベルアップしている、だからと言ってタクトに勝てる訳じゃなかった、レーザーは放たれたグングニルに2本に裂かれオレに迫ってくる、やっぱりレベルが上がっても所詮1が2に上がった程度だったのだろうか、後悔より先にオレの意識は消えた

爆音が広がる中、タクトは少しやり過ぎたと思いながらアスカの方へ近づく、途中で異変に気付いた、それは決してアスカに直撃して死んでしまったとかそんなものではなかった

「外した!?」

直ぐにグングニルを出すタクト、その直後煙から現れた物は閃光、ポジトロンレーザーだった、直ぐにブルトガングとグングニルで防ぐ、レーザーの圧力で踵が地面を削っていく、押されていた、そんな力があるはず無い

レーザーが止まった時にはタクトとアスカの距離は100m近く空いていた、両手が痺れる、そこでタクトは思った、ブルトガングだけだと…

「ついにお出ましって訳だね、でも…もうこっちがやばいんだけどなぁ」

少し先にいるアスカがオメガブレードを両手で握り締め、翼を大きく広げる、どんっ、地面を蹴る音が聞こえた、アスカが物凄い勢いで弾丸の様に飛んでくる、タクトはまた両手でオメガブレードを受け止める、攻撃は止む事無く続く、さっきの斬り合いより攻撃は雑だ、いつでも反撃できる、が反撃しても攻撃が有効な気がしない、肉を切らせて骨を絶つ、そんな感じだ、だがこのまま受け止め続けるのは不可能なのは手の痺れで解る、ココは退くしかない

「(今だっ)」

アスカの攻撃を全力で受け流すタクト、左側に流したオメガブレードが地面にめり込む、それを見たタクトは思いっきり飛び上がった、何とか逃げ切れた、そう思ったときタクトの目の前が明るくなった

「ポジトロンレーザー」

「嘘…」

避けられない、そう悟った時、目の前にデジモンが現れた、ポジトロンレーザーを受けて爆発が起きる、煙が消えた時タクトの前にいたのはブレイブシールドを構えたウォーグレイモンだった、下ではアスカがロードナイトモンとオファニモンに取り押さえられていた

「少し、お話でもしましょうか」

オファニモンが口だけ微笑みながら言った




続け!!







後書き

アスカ「オファニモン笑ってるぞ!!」
WG「コレは…何か企んでいるかもしれないです」
ロードナイトモン(以下ロード)「あぁ、美しさの中に何かがある」
アスカ「って、コレ、ネタバレじゃないのか?」
WG「そうかもしれません…後書きを先に読んでた方はすいません」
ロード「しかし反省会も必要なのではないのか?失敗を改めないというのか、醜い奴だ」
うるさい
アスカ「今何か言ったか!?」
WG「いえ…何も…」
ロード「そんな奴はどうでもいい、それよりルーチェモン様の美しい姿が見えないではないか!!作者は何を考えているんだ!!」
アスカ「(流石ロードナイトモン…)」
WG「私は、アスカがでてますから、それでいいですよ」
ロード「ナニィ!!そんな人間よりあの可愛らしいルーチェモン様を出すべきだ!!こんな醜い奴を出すより読者の心をつかめる!!一度私に筆を預けろ!!」
WG「…デジャブでしょうか…どこかで聞いたことがあるような」
アスカ「いや、まずオレのことを…」

次回予告
ついにパイルバンカーを外し筆を装備したロードナイトモン!!
自分の世界を描きデジタルワールドをルーチェモンのものにしようと企む
それを阻止しようとCLOSEが動くが全ての主導権はロードナイトモンの手の中に!?

ロード「なんと美しい」
アスカ「…嘘だろ、おい」
WG「今のうちに叩けば…」

次回もこのチャンネルに!!
   D−LINK!!