≪:-注意書き-:≫
読んでる最中に死なないで!!アナタの感想を待てる人がいるの!!
だから死なないで!!



コレがオレのデジタルワールド!!

ステージ3:決着



「D−LINK、オメガブレード」

少年はそう呟くと右手をオメガブレードを握ったまま前に突き出す、握られたオメガブレードは一度、光の粒子になり少年の右手に吸収される、その後眩しい輝きを取り戻したオメガブレードが少年の手の中から現れる、やがて光は少年を包み込み、少年の背中に白い翼が現れた

それを見たメタルガルルモンXが全身の砲門を開く、目標はただ1人、目の前にいる少年だった

「キサマはキケンだ、ハイジョする、グレイクロスフリーザー!!」

砲門がいっせいに火を噴く、高速ミサイルに地上魚雷、そして天井ギリギリまで上がり少年の真上から垂直落下する垂直ミサイル、さらに肩のレーザー、腕のガトリング、絶対零度の必殺技コーキュートスブレスも混ぜる、これらの攻撃が全て少年に当ろうとする

「エターナルジール」

激しい爆音が響き、煙がホールの中を埋め尽くす、全ての攻撃が少年に当り、勝負はついたかの様に思えた、が、無駄に終わっていた、究極体デジモンの攻撃は、少年から放たれた衝撃波によって全て遮られていたのだ、さらに続く衝撃波が周りの煙を吹き飛ばす、少年と目が合った、瞬間メタルガルルモンXは後ろに下がった、さらに腹がカパッと開き、さっきとは違うミサイルが放たれる、ガルルトマホークだ、このミサイルの破壊力は自分の全ての攻撃の中で一番強い、が、威力の分スピードが落ちてしまったのかオメガブレードで真っ二つにされる、がコレも予定通り、2つに分かれたミサイルが大爆発、周りは煙で覆われる、それをかき消す様にオメガブレードを振る少年、煙が消えかかった時タイミングを計ったかのように目の前が眩しくなる、メタルガルルモンXが放った閃光弾だ、少年は手で光を伏せぐ、眩しい光が消え少年が再びメタルガルルモンと目を合わせた時、真上から瓦礫が降って来た、メタルガルルモンXがミサイルで天井を崩していたのだ、少年は瓦礫に埋もれ砂埃が舞い上がる、追い討ちをかける様にメタルガルルモンXが肩のレーザーを構える、出てきた所を確実に仕留めるつもりだ、エネルギーが砲身から溢れている、その時

「ポジトロンレーザー」

メタルガルルモンXは自分の右肩と少年の右手の拳とを結ぶ直線の間だけ埃がかき消されている事に気付く、その後激しい激痛に襲われた、いつの間にか放たれたポジトロンレーザーが右肩を打ち抜いていたのだ

「ヨケテいたのかっ!!」

痛みに堪えながらレーザー砲を向ける、今撃てば自分の肩はどうなるか解らない、しかしこの攻撃を当てる以外に勝つ方法が浮かばない、暴発しなかっただけ良かっただろう、しかしそんな事を考える必要は無かった、何故なら少年の2発目がレーザー砲を撃ちぬいていたからだ

「……………ッ!?」

レーザー砲が大爆発、溜め込んだエネルギーも一緒に爆発し、メタルガルルモンXは爆発の衝撃で壁に叩きつけられていた、急いで態勢を整えようと起き上がる、が、起き上がる時間すら与える事無く少年のインペリアルキックが炸裂、メタルガルルモンXは蹴り飛ばされてしまった、しかしそのまま飛ばされる訳にもいかずそのスピードを利用して体を起こし一気に距離を開ける、もう一度グレイクロスフリーザーで動きを止めて、隙を見て撤退するしかない、予想以上の敵の強さに、メタルガルルモンXは勝利の二文字が完全に消えていた

必要以上に距離を開ける、一瞬のうちに少年をロックオン、全砲門を開き一斉射撃、放たれたミサイルは少年目掛けて飛んでいく、が

「オメガブレード」

少年の手に握られたオメガブレードがメタルガルルモンXの体を貫く、その時メタルガルルモンXは自分が開けた距離はまだ近かったのだろうかと考えたが、実際はそうではなく確かにミサイルを撃つには充分な距離はあった、ただ単に少年が放たれたミサイルより速かっただけだった、メタルガルルモンXはそのまま押され、壁に串刺しにされてしまった

「ナゼだ………そのスピードは………」

ズッ、っとオメガブレードをメタルガルルモンXから抜き取る、メタルガルルモンXは体を支える物が無くなりそのまま倒れこんでしまい、うめき声をあげる

「ニンゲンごときが…」

悔しそうに言うメタルガルルモンX

「デジモンの誇りを忘れた貴様が言える事か」

静かに少年が言う、疲れを全く見せない顔で、圧倒的な力を持って

「終わらせてやる」

少年がオメガブレードを振り上げる、見なくても解る、激しく強いエネルギーがオメガブレードに集まる、それを見たメタルガルルモンXは自分が死ぬ事を考える事は無かった

「美しい………」

「Xイレイザー」

振り下ろされたオメガブレードはメタルガルルモンXを消し飛ばした

「アスカ!!アスカ!!」

誰かの叫び声でオレは神殿とは全く別の場所で目を開いた、体のあちこちが筋肉痛のように痛い、体を起こす事が出来ず首だけを動かし声のする方向を向く、やっぱりお前か

「ウォーグレイモン…」

「よかった…目を覚ましてくれましたね、アスカ…」

「オレは死ぬかと思ったけどな…なんだかオメガブレードを触った後の記憶無いし、あ、オメガブレード!!あれからどうなったんだよ!!マミーモンは?アイツ直撃受けたんだよ!!何も出来なかったオレをかばって…」

オレが覚えているのはウォーグレイモンがオレの前にオメガブレードを投げた(様に見えた)所まで、それから目が覚めるとウォーグレイモンが待っててくれた、その間は全く記憶が無い、にしても目を覚ますとウォーグレイモン、なんてオレは幸せなんだろう

「アスカとメタルガルルモンが…私達を助けてくれた、と聞いてたんですが…覚えてないんですか?」

「まっさか〜オレが?……………はっ!?メタルガルルモン!?」

「はい、メタルガルルモンです、あ、それからマミーモンなら無事です、今頃質問攻めにあってるでしょう、気にする必要はありません」

「結構丈夫な奴なんだな…」

驚いた、マミーモンの頑丈さには驚いた、が、こんな所でメタルガルルモンの名前が出てくるとは、ちなみにあの場所に居たのはメタルガルルモンXの方、この世界のデジモンは恐らくだが赤枠を知らない、後で援軍として来たのだろうか、だとしたらお礼を言いたい、あの状況でメタルガルルモンXを撃退してくれたのはメタルガルルモンだから

「オレは何もしてない…はずなんだけどな…で、メタルガルルモンは…どこに?」

「激しい戦闘で崩れそうになった神殿を氷付けにして私達を外に運び出し、さらに救護部隊を呼んだ後に倒れてしまったそうです、今は治療室にいます、アスカより元気だと思いますよ」

「あの神殿を氷付け…相当疲れたんだろうな…お礼は後でいいか…で、オメガブレードは?」

一番大切な所に話を持っていく、ウォーグレイモンは少し笑いながら答えた

「似合ってますよ、アスカ」

その目が見ていた物はいつの間にかオレにかけられたペンダントだった、結構大きな石がついている、サイズを言うならデジモンミニぐらい、中が透けて何かが入っているように見える

「まさか…コレが…オメガブレード?」

小さい何かがはっきりとオレの目に映る、このデジモンミニぐらいの大きさの中にオメガブレードが入っているのだ

「ビンゴっ」

「コレが…オメガブレード…でもさ、あの時はオレサイズだったじゃん!!」

「恐らくユウに一度ロードされて、それから一番簡単な形状、もしかしたら圧縮されているのかもしれません」

「簡単な形状って、それに圧縮…オレは電子レンジじゃないぞ!!」

「そのためのD−LINKですよ、アスカ」

「は?」

忘れてた、オレにはそんな力があったんだった、D−LINK、内容は出撃前にウォーグレイモンが話してくれたから知っているが正直使い方が解らない、こんなオメガブレードがあっても使い方が解らないままじゃ宝の持ち腐れだ、はっきり言って意味が無い、何のためにあんな危険な目に遭ったのかすら解らない、オレはつくづく役立たずのままだ

「…アスカ、私が言うのも変かもしれませんが、今はD−LINKのことを考えるよりもゆっくりと休んでください、今回の作戦はちゃんと成功したんですから、それに初陣であんな怖い目に遭って、がんばりましたね、アスカ」

ウォーグレイモンはオレがD−LINKの事を考えていたのを見通していたかの様に言ってくる、おまけに何もしてない、何も出来ないオレに、がんばりましたね、なんて言っちゃって、オレの事思ってくれてて、やべぇ、涙出てきそう

「ほ〜んと、よかったですわ」

「「……………」」

やべぇ、別の意味で涙出てきそう、この声は忘れておきたかった、出撃前の出来れば約束の事も

「目を覚ましたばっかりで悪いんですが………」

途中で言葉を止め、優しく微笑むオファニモン、オレから見たら慈悲のかけらも無い笑顔だ、そして両手には怪しい光を放つ牛乳ビンが…

「覚えていらしゃったんですか…オファニモン様」

「そう言うあなたもね、ウォーグレイモン」

しまった、そんな空気がウォーグレイモンを包み込む、しかもそのまま床に膝をつき放心状態、こんなウォーグレイモンを見るとますます飲みたくなくなる

「オレは何の事だかぁぁ〜!!!」

「あ、ずるいですよアスカ!!」

「大丈夫よ、彼は今自分で動けませんから♪」

にやりとオレを見るオファニモン、とウォーグレイモン、最初から逃れる事は出来なかったのだ、旅は道づれ世は情け、か

「さぁ、先に……ウォーグレイモンに飲んでもらいましょうか、どうせアスカ君は動けませんし、じっくり見ててあげてくださいね」

はい、と渡された牛乳ビンをウォーグレイモンは受け取る、まずじっと見つめ、次に臭いを嗅ぐ、ちなみに臭いの嗅ぎ方は理科の実験とかでする様な、試験管の上で手で仰ぐ方法だ、既に臭いでウォーグレイモンは涙目になっている

「アスカ…行って来ますね」

「あ、あぁ、直ぐに行くから」

ぐいっと一気に飲むウォーグレイモン、何も変化が無い、やたら嬉しそうにウォーグレイモンが微笑んでる

………………………!?

「さぁ次はアスカ君の番ですよ♪」

「嫌だ!!死にたくない!!オレはまだ何もしてないんだ!!畜生!!体さえ動けば!!うわぁっ、来るな!!嫌だ嫌だ嫌だ!!嫌だぁぁぁああ!!」

牛乳ビンが近づく、オファニモンの小さな笑いも段々と大きく聞こえてくる、あんな物飲んでたまるか、オレは目と口を力強く閉じた

「無駄な抵抗は止めた方が良いですよ〜さぁ、ウォーグレイモンも待ってますから♪えいっ」

ムギュ、とオレの鼻をつまむ、しまった、息が出来ない、畜生、苦しい…

「ぷあっ、んごっ!?」

口が開いた瞬間、牛乳ビンを逆さにして口に突っ込まれた、どんどん流れ込んでくる液体、そこでオレはオファニモンが言った『目を覚ましたばっかりで悪いんですが』の本当の意味を知った

「また寝てもらいますね」

オファニモンは優しく呟いた

アスカが気を失いオファニモンがにこにこ微笑んでいると部屋のドアが開いた

「失礼します」

「あらメタルガルルモン、もう寝てなくてよくって?寝られないと言うのなら手伝ってあげても良いのですが?」

入って来たのはアスカ達を神殿から救ったメタルガルルモンだった、優しく言うオファニモンの言葉を変に思い、メタルガルルモンはアスカの横に置いてあった牛乳ビンを見て顔色を変えた、そして床で寝ているウォーグレイモンを見て部屋を出た

「心配無用です、オファニモン様、自分はアスカ様に用があって…」

扉越しで言うメタルガルルモン、落ち着くまで待ちもう一度部屋に入る、さらにウォーグレイモンを見て目を閉じた

「行方不明になってあんな所から帰って来たと思ったら、今度はこのオファニモンが邪魔とでも?貴方とは充分にお話をする必要があるようですね」

自分の言葉でオファニモンが激しい誤解をしてしまいメタルガルルモンが焦る、部屋を出てしまったのがいけなかったのだろうか、気持ちが落ち着くまで時間がかかり過ぎたのだろうか?頭に浮かぶ事と言えば長い説教よりも痛々しい拷問の風景、その様子を見たオファニモンがフフフと笑う、この笑いは実は冗談です、のつもりで出た笑いなのだが今のメタルガルルモンには冗談でしたと言う意味では取らなかった

「オファニモン様…どうか新薬だけはご勘弁を…」

がくがく震える声を聞いたオファニモンは呆れながら言った

「全く、貴方は私を何だと思ってるのかしら、失礼ですわ」

「申し訳ありません…」

「ま、そんな事どうでも良いわ」

オファニモンの声が変わる、何とも言えない緊張感があたりを漂う

「はい、自分が行方不明になっていた間の事、ですね…」

「そんな物には興味ありません、私が聞きたいのは何故あの場にいたのかです」

それを聞いたメタルガルルモンは目を逸らし黙ってしまう、今ここで全てを話すつもりは無い、そう悟ったオファニモンはため息をつき部屋を出ようとした、それを黙っていたメタルガルルモンが止めた

「オファニモン様は…どこまで知っているのですか?」

「……話は明日にしましょう、貴方も彼が起きている時の方が話しやすいのでしょう?今日は休みなさい」

扉が開く、オファニモンは何も言わず出て行った、メタルガルルモンもまた、それを無言で見送った、静けさが部屋に戻る

「アスカ様、自分は…これからどうすれば良いのでしょうか…」

アスカの寝顔(気絶した顔)を見る、メタルガルルモンはそんな顔に小さく笑うと部屋を出た




続け!!








後書き
う〜ん、上手く話しが進んでくれないですな
文字数を話の前後で合わせようとすると色々肉付けしなきゃいけないのが面倒(前後も無いくせに
苦労しますね…こんな人間
楽な事しか考えてない…遊べたらそれでいい、みたいな
『後先なんて無いのさ、今で全てが精一杯だから』
さて、今回のアスカ、ついに進化しましたね、全く口から火ぃ噴いて、尻尾からミサイル出して、胸からビームで、全く想像かつかなかったでしょう!?(嘘です
「そんなアナタは被験者になってもらいますわ」
い、いやぁぁあ!!