注意
ディスプレイを見るときは、部屋を明るくして、文字が見えない程度に離れてみてね!!
コレがオレのデジタルワールド!!
ステージ11:オレをファイル島に連れてって!!その3?
ココはファイル島、始まりの町の闘技場では滅多に行われないグレードSが開催されている、もう直ぐ準決勝第2試合が始まるはずだったのだが
「広い所に移動しろ!!町が潰れるぞ!!」
「ぐ…なかなか無茶を言ってくれる」
「ガアアァァァァッ!!!!」
振り下ろされたドラモンキラーから炎の刃が飛び出す、ムゲンドラモンは素早く避けるが広場にあった噴水を粉々に砕き、その先にあるタネモンが経営するショップに直撃した
「ぎゃあぁぁ!!店がぁぁあ!!」
タネモンの叫び声は壊れた噴水からスコールの様に降り注ぐ水の音で消された
事の発端はグレートS第5回戦、大神アスカ対ムゲンドラモンの試合から始まった
「そんな………ち…くしょ…」
アスカが壁を蹴りムゲンドラモンに攻撃を仕掛けようとしたのだが途中で疲労により意識を失ってしまった、そこでムゲンドラモンの勝利は決ったのだが、その後に事故が起きた、アスカが飛びかかる前に放たれていたムゲンキャノンが壁に当り、爆風がアスカを吹っ飛ばしてしまったのだ、そんな事になるとは思ってなかったムゲンドラモンは直ぐにアスカを受け止めようと思い少し後ろに下がった時
「世話の焼けるや、うぉ!?」
全く後ろを見ていなかったムゲンドラモンがべこべこになったフィールドで足を引っかけこけそうになったのだ
「ぬぁあ…ああぁああ…」
必死にこけないように耐えるムゲンドラモン、だがそこへ飛んで来たアスカが直撃、結局倒れたのだが倒れ方に問題があった
「危ない!!」
観客が全員そう叫んだ、どうしてそうなったのかアスカがムゲンドラモンの下敷きになる様に落ちたのだ、ムゲンドラモンは直ぐに体を回転させ直ぐに四つん這いになる様に態勢を整えた、結果としてはアスカは無事にムゲンドラモンの下敷きになる事は無かったのだが、ムゲンドラモンのトライデントアームがアスカの顔ギリギリの位置にあった、倒れる一部始終をテレビで見ていたウォーグレイモンが飛び出した
ふぅ、とムゲンドラモン、すると後ろでどかーんとウォーグレイモンが壁を壊して入って来た、そこでウォーグレイモンはテレビで見る事が出来なかった部分、ムゲンドラモンの腹の下の部分を目にした、ウォーグレイモンの目の色が変わった
「よくもアスカを!!!」
瞬間闘技場内の空気が振るえ、ウォーグレイモンの足元のフィールドは砕ける、逃げなければ、ムゲンドラモンを除く会場のデジモンは思った
「やりやがったなあぁぁぁあっ!!」
バンッとウォーグレイモンが空気ごと地面を蹴る音がする、砕けたフィールドはさらに砕け、粉々になった
ウォーグレイモンはデジタマモンと戦った時以上の距離を、デジタマモンと戦った時以上のスピードで積めて蹴りを繰り出す、ムゲンドラモンはそれを自分がそんなに身体能力があったのかと思う勢いでガードをしながら避ける、そして直ぐにアスカから離れた
ウォーグレイモンはどう思ったのか解らないがムゲンドラモンはあの態勢になったのは事故だと説明しようとする
「よく聞け、コレは試合でっ!?」
ウォーグレイモンの勘違いに修正を加える暇を与えない様に飛んで来たのはブレイブシールド、避けたら後ろの壁に突き刺さる、普段はブーメランの様に戻って行くのだが今回は違う、第2射を避けムゲンドラモンはウォーグレイモンを見て確信した
「防御は捨てたか、シールドを捨てたのは重量を軽くするため…アイツ本気か」
ムゲンドラモンはチラッとウォーグレイモンの後ろの観客席を見る、観客席には誰もいなかった、やはり避難したのだろうか、自分の後ろを確かめる暇はない、ただムゲンドラモンは闘技場のデジモンが全て避難してくれている事を願った
それから直ぐ、結局逃げるようにムゲンドラモンは闘技場から飛び出し、現在に至る、まぁあの場で戦ってアスカに怪我でも負わせたら、そう思うと当然の行為だった
「アアァアァァアアアッ!!!」
ウォーグレイモンはドラモンキラーを重ね合わせ猛回転し始める、グレートトルネードだ
そのままムゲンドラモンに突っ込む、ムゲンドラモンも負けじとムゲンキャノンをブースター代わりに点火しメガハンドを突き出す、ブースタークローだ
「目を覚ませ、ウォーグレイモン!!」
衝突する究極体同士の攻撃はそう長く続かなかった、お互いの攻撃が威力を相殺したのだ、力は五分五分、だがスピードは圧倒的にウォーグレイモンの方が早かった、直ぐにムゲンドラモンの上を取りドラモンキラーを振りかざす
その時、一瞬の焦りがムゲンドラモンの判断能力を停止させた、通常ならムゲンキャノンを前後させ上からの攻撃を防御する、それは人間で言う反射の様な感覚で行われていたのだが出来なかった
ドラモンキラーが振り下ろされる瞬間、闘技場の方向から声が聞こえた
「ウォーグレイモォォン!!」
「ッ!!……………」
ピタッと止まるウォーグレイモン、声の主はメガドラモンに抱えられたアスカだった
アスカの呼びかけにウォーグレイモンは我を取り戻す、良かった、それだけ言うとウォーグレイモンはムゲンドラモンの背中の上に落ちた
オレが目を覚ましたのは久々にアイツが夢に出て来て早く起きろと言ったから
いつも色々教えてくれてありがとう
オレは1人の力で強くなるから
もう邪魔はするなよ
そう言ってやったらアイツは笑っていた気がした、消えていくアイツを見ながらオレは目を覚ました
「ココは…闘技場だよな…」
円形のフィールド、その中心でオレは目を覚ました、体を起こし周りを見渡す
「こんなにボロボロだったっけ?」
ココが本当に闘技場なのか不安になって来た、べこべこになった場所やさらさらになった場所、壁にはブレイブシールドが突き刺さって、え?
「ブレイブシールド!!??」
驚いてオレは立ち上がりブレイブシールドに駆け寄る、が途中こけた、足に上手く力が入らない、するとメガドラモンが姿を現した
「おい、何があったんだ!!教えてくれ!!」
ウォーグレイモンに何があったのか、とても心配になった、近寄ってきたメガドラモンはとりあえずオレに外へ出る様に言ったが足が上手く動かない事を説明すると抱えてくれた、不謹慎だがメガドラモンもカッコいい
「はぁ!?何やってんだよウォーグレイモンのやつは!!急げメガドラモン!!」
理由を聞いたオレは安心の前に呆れた、心のどこかでは嬉しいと思ったかもしれないが心の大半は町に迷惑をかけてすいませんと言った保護者のような感情でいっぱいだった
闘技場を出て直ぐにオレは叫んだ、ウォーグレイモンのドラモンキラーがムゲンドラモンを貫こうとしていたからだ
「ウォーグレイモォォン!!」
オレに気付いてくれたウォーグレイモンは攻撃を止めた、するとウォーグレイモンはオレの方を見てそのままムゲンドラモンの上に落ちた、少し笑ってた様に見えた
ウォーグレイモンの暴走が終わり、そのまま倒れたウォーグレイモンはケンタルモン病院に運ばれ診察中、オレはもう回復したがウォーグレイモンが心配だ
ケンタルモンはオレがムゲンドラモンに負けた事が原因でであの状態になったのだろう、と考えているらしい、まぁごもっともな気がする
「すいませんっすいませんっすいませんっすいませんでしたー!!」
とりあえず今は別室で待機、ウォーグレイモンがやらかした事はオレが謝った
もしかしたらウォーグレイモンは今までオレの失敗をこうやって謝っててくれてたかもしれない、ウォーグレイモンの仕事ってのは大変だ
「アナタが謝るのはアナタが優勝できなかった事です!!」
「タネモンも激怒していたぞ、メタルグレイモンは今大会の賞金は全て町の修理費に回す事を決定した、闘技場も少しの間閉鎖されるだろう、メタルグレイモンも気の毒だな、はぁあマイホームの夢がまた遠のいた…」
「いや、だから…ゴメン」
ロゼモンは自分の組んだトレーニングメニューに相当自信があったらしく、オレが優勝する気でいたらしい、ムゲンドラモンは夢がどうだとか言ってたけどタネモンの方を心配している
「失礼、ウォーグレイモンが目を覚ましましたよ」
ケンタルモンが入って来た、ありがとう、そうケンタルモンに礼を言って部屋を飛び出す、飛び出した理由があの2体から逃げるための様に思えるかもしれないが断じてそんな事は無い
ウォーグレイモンの病室の前、ドアノブに手をかけようとしたら中から声が聞こえた、ウォーグレイモンだ
「くそっ…俺は一体何をしているんだ、こんな事じゃアスカは守る事なんて…」
「ウォーグレイモン…」
ドアノブへ伸びた手が止まる、こんな時はウォーグレイモンにどんな顔をして会えばいいのだろうか、オレが思っていた以上に、ウォーグレイモンはオレの事を大事にしてくれていた、それに気付けなかったオレ、熱い思いと一緒にドアを開けた
「何言ってんだよウォーグレイモン!!」
「アスカ、すいませんでした、私はもう大丈…アスカ?」
「バカ野郎…」
オレはそのままウォーグレイモンの傍から離れられなかった、ケンタルモンが面会の時間は終わりだと言ってもオレは離れなかった
ベッドにしがみ付いたり、物を投げたり、追い出すのに一苦労、直ぐに鍵をかけて立て篭もった
ウォーグレイモンは迷惑の様な表情をしていたが落ち着くとそんな騒ぎがあった事はオレもウォーグレイモンも忘れた
ただ2人病室で一緒にいただけだった、オレはそれだけでも良かった
それから今日一日の話をしてみたが、ウォーグレイモンはかなりショックを受けた様だった、自分で壊した噴水は気にしてなかった様だがタネモンの店を壊してしまった事が大きい様だ
次の日の朝、いつの間にかオレはウォーグレイモンが寝ていたはずのベッドで寝ていた
慌てて目を覚ますとやっぱりウォーグレイモンはオレより先に起きていた、昨日とは違って元気になっている気がする
「おはようございます、アスカ」
「あぁ、おはよう、ウォーグレイモン」
平和なひと時、もうちょっと味わっていたかったのだがドアがトントンとノックされる、ドアが開きケンタルモンが入って来る、手には朝食が2人分
「あ、ありがとう、ケンタルモン」
「すいませんね…」
ケンタルモンは朝食を置くと食後に検査があると言う事を告げると部屋を出て行った
朝食はありがたく頂く、この朝食はレストランで作られたのだろうか、多分デジタマモンじゃないだろうな
「そう言えば、今日ってもうあっちに帰るんだっけ?」
「そうですね、まだ帰るまでには時間がありますが…すこし謝りに周った方が良いかもしれませんね、アスカのファイル島の観光も兼ねて」
「いいなぁそれっ!!」
2泊3日の最後の日にファイル島の観光なんてイベントは無かったがコレはチャンスだ、そうだな、やっぱムゲンマウンテンには登りたいな、ムゲンドラモンの家が吹っ飛んだと言ってたが最初見上げたムゲンマウンテンはちっとも小さくなったイメージは無かった、きっとムゲンドラモンの家はムゲンマウンテンの中にあったんだろう
「その必要は無い」
噂をすれば、と言うかオレの中でしかムゲンドラモンは登場してなかったのだがムゲンドラモンが現れた、隣にはロゼモンもいる、その表情は喜びに満ちている気がした
「ウォーグレイモン、貴方は街を壊した罪を償うために、今日の午前中、帰還予定の時間ギリギリまで私の実験に付き合ってもらう事になりました」
喜んでいた理由はコレか、狙いはあの拷問器具の残りをウォーグレイモンで試す気なのだろう
ロゼモンは嬉しそうにウォーグレイモンを引っ張り出す、ウォーグレイモンも仕方なく受け入れる、どう償うか方法を与えてくれてよかった様だ、かなり悩んでいたからな
でもロゼモンの私利私欲な気がするのだが
「お前は準決勝の続きだ、メタルグレイモンがミハラシ山に特設ステージを用意した、直ぐに準備しろ、あの時は邪魔が入ったからな…今度は邪魔が入らないのだろう?」
ムゲンドラモンが口を開いたのはウォーグレイモンが見えなくなった時だった、話の内容が内容、ウォーグレイモンが聞いたら何て言っただろう
「まさか…ウォーグレイモンには教えてないとか、そんな事は無いよな?」
「あぁ、グリーンジムでロゼモンが話す事になっている、別に知らなくても良い事だと思うが?」
「アイツに隠し事は出来ねぇよ」
「仲が良いのだな」
「パートナーですから!!」
ミハラシ山は広かった、特設ステージと言ってもほぼミハラシ山全体、広い何も無い場所での攻防は大変だった、上下左右に動けるオレより左右に素早く避けるムゲンドラモン、もしコイツが空を飛んだりしたら、きっと驚異的なんだろう
「で、結局どっちが勝ったのさ?」
「判定でオレの負け、あんなの勝てる訳無いって、ポジトロンレーザー弾くし、接近したらしたで攻撃当らないし」
「でも特設ステージは見た事無いなぁ…初代デジワーには無いステージだし、トンネル開通したら使わないし、バードラモンに飛ばしてもらってたなぁ…ミハラシ山か」
ムゲンドラモンとの戦いが終わったら直ぐにオレとウォーグレイモンはボレロに帰った、ロゼモンがオファニモンによろしくと言ってたが何を伝えたら良いのか解らなかったからまぁロゼモンがよろしくと言っていたと伝えた
ムゲンドラモンはそのままファイル島に残った、修復作業を手伝うためかと思ったら最初からその予定だったらしい
ボレロにケルビモンが帰って来るとムゲンドラモンはファイル島に戻り、ケルビモンが出て行くとムゲンドラモンが変わりにボレロに入る、ケルビモンとは交代になっている
ウォーグレイモンが始まりの町でやらかした事は既にセラフィモン達には知られていて、ウォーグレイモンは直ぐにセラフィモンに呼ばれていた
死を呼ぶ骨は結局持って帰られなかったがオファニモンは何もまだ言っていない、代わりに持ち帰ったデジタマの研究資料の方が興味を惹いてた
オレは優勝出来なかったっけどオファニモンは最初から優勝は無理だと思ってたらしく、劇薬は用意してなかったらしい、オファニモンもたまには冗談を言うんだな
「ミハラシ山って言えばさ、ミステリーサークルはどうだったの?」
「いや、それがさぁ、ミステリーサークルマジで凄いかったんだって!!」
続け!!
後書き
まず始めに前回感想をくれた方へ
厳しい、と言う意見はなかなか見る事ができるものじゃないので
これからもよろしくお願いします
アスカ「何だこの話…」
いや、闘技場って前の話で終わらせたかったんだよ
ファイル島も3話で終わらせる予定だったし、終わったから良いじゃん
WG「作者の焦りを感じますね」
アスカ「誤字脱字とかあるんじゃないのか?」
いや…それは…冗談抜きで調べてるんですけどね、多分無いと思います
ムゲンドラモン(以下∞)「それはそうと、この作者は自分の後書きを保存しているらしいぞ」
アスカ「ぬぉ、ムゲンドラモン、初登場じゃん」
誤字脱字、意見感想文句、よろしくお願いします