前書き
初めましてお久しぶりです
別にたいした事書いてないんですが何か書きたくて
いや、ホント何も無いんですよ、前書きは
ただし、読んでいる最中に気分が悪くなった場合
直ぐに読書を停止し、そのまま投稿ボタンを押してください
あ、ちなみに拳銃ぶっ放す危ない人や刀振り回す人は出てきません





コレがオレのデジタルワールド!!

ステージ1:始まる冒険?



目を開けるとそこには見慣れない光景が広がっていた、どうやらオレは草原の上で大の字になって倒れている様だ、草が暖かい風に揺られオレの手をくすぐった

上には蒼い空が広がり白い雲がゆっくりと流れていく、優しい日の光がオレを暖める

「きもちいなぁ…」

オレはこんな夢が続くのなら目が覚めなくてもいいかもなんて思っていた、が

「あぁっ!!そう言えばデジワーX!!」

そう、オレは白帝竜のレベル上げをしなければならないのだ、ちなみに白帝竜とは、インペリアルドラモンパラディンモードの事だ!

「ちくしょう!!何で寝ちまってんだよ!!早く起きねぇと!!行くぜブイモン!!デジメンタルアアァァァァァァァップ!!」

叫ぶオレ、普段ならコレでがばっと布団から起きるはずなのだが今は地面から体を起こすだけだった

「起きられない…昨日もその前もコレで起きたからか…」

何か新しく考えなければならないのだろうか…できれば長く叫ぶのがいいな

「マトリクスエボリュゥゥション…微妙、エボリュ―ションじゃ無理だろうな…ワープ進化……進化ぁぁぁぁああ!!!!これだぁ!!」

再び草の上に寝転び、叫ぶ態勢に入る、行ける

「アグモン!!ワァァァプ進化ぁぁぁあぁぁああ!!!!」

魂の叫びはそれでも止まらずオレは立ち上がって叫ぶ

「ウォォォォォォォォォグレイモン!!」

しばしの沈黙、そして背中についていた草が風で飛んでいく、こんな夢を見ている時間がとても惜しい、一刻も早く目を覚ましPS2を起動させなければ友達にレベルを超されてしまう、オレは自分の頬を引っ張ったり、思いっきり何かを叫んだり、走り回ったりして、とにかく目が覚める様にと努力をしてみたが、起きられない、と言うより何だか疲れてしまった、夢の中って疲れる物なのだろうか

「ちくしょう、ただでさえしんかワザ入手したの遅かったのに!!」

そんな心配をしている途中、オレは1つの疑問が浮かんだ

「そう言えばオレは…ドコで寝たんだ?」

寝た場所を思い出せない、オレは今日の行動を思い出そうとした

「今日は日曜…7:14分に起きて、朝飯食って、アイテムロード6回行ってそれから…電池を買いに行って…」

その後からの記憶が無い、気が付くとオレの目線はズボンのポケットへと向かっていた、買った電池を入れた場所である、手を入れるまでも無い、感覚で解る、そこには確かに朝買った電池が入っている事が

「おいおい…ココはドコなんだよ…」

ポケットに手を入れて電池を取り出す、それは間違いなく朝買い物で買った電池、オレは再び空を見上げる、雲は相変わらずゆっくり流れていた

とにかくオレは起き上がり、草原を歩き始めた、だがどれだけ歩いても走っても、景色を変えず果てしなく広がる草原は、オレが進んだとは思わせてくれなかった、ただ広がる草原の上に、オレは立ち尽くすだけで、唯一出来る事と言えば、この夢から覚めた後に素早くベッドから出てPS2の電源を入れる事や、白帝竜のレベル上げをする場所やパワーDOWNをギガかテラかどっちまで上げるかなんて事ぐらいを考えるぐらいだった、そうそうそれから、オレは自分の部屋のベッドで寝ているんだ、と信じる事

それからどのくらいの時間がたっただろう、デジモンミニを時計代わりにしていたオレは時間が解らなくなっていた、だが長い時間が過ぎたと言う事をオレの腹時計が告げていた、ぐぅ〜と音を鳴らす腹の虫、もうこれは夢なんて全く思えなくなっていた、その代わりにココはドコなんだなんて思い始めた、そんな時だった、遠くから砂煙を上げながらこっちに向かってくるトラックのような大型の何かが見えた

「ん?草原にトラック走らせてるのかよ…もしかしてオレあのトラックに誘拐されてたりして」

もう冗談でもなんでも好きにしてくれ、そんな感じだったのだが、どんどん近づいてくる大型の何かを見ているとそれはトラックではなく、地球に存在する物でもない事が解った

「メタルティラノモン…X!?デ…デジモン!?」

もし本物のトラックがこっちに向かって走ってきているのなら、オレは迷わず走って逃げる、それは当たり前な訳なんだが、それがトラックではなくデジモンとなれば話は全く別、例え大型デジモンであろうとオレは迷わずデジモンにダイブするだろう

「うおぉー、マジかよ、デジモ〜〜ン!!メタルティラノ〜〜〜!!!」

オレも負けじと突進して行った、もう夢なら覚めるな、現実ならもうココはドコだ何て思わない、何故なら目の前にはデジモンがいるのだから、そして今オレがいる場所はデジタルワールドと言う事でよろしく

しかし状況はメタルティラノモンXの行動で一変した、地面を抉りながら移動していたメタルティラノモンXは勢いに乗って大きくジャンプ、オレは立ち止まりそれをずっと見ていた、するとオレはメタルティラノモンXの影に覆われた、着地地点はオレのいる場所だ

「マジかよ!!」

メタルティラノモンXをこんなアングルで見れて感激、意外に高く飛び上がるんだなんて感心、している場合じゃない、【逃げないと】潰されてしまう、どんどん大きく見えてくるメタルティラノモンX、そしてオレの足は動かなかった、ゲームオーバー、そう思った瞬間メタルティラノモンXは40〜50メートル先に吹っ飛んでぴくりとも動かなくなっている、そしてオレの上には

「コイツは!?」

逆光でよく見えないがオレにははっきりと解った、大きさは2メートル強、クロンデジゾイドの鎧、手には対ドラモン系最強武器のドラモンキラー、そして逆光の中くっきりと映る背中の勇気の紋章、もう解っただろう、このデジモンは…

「ウォ…ウォーグレイモン…」

この瞬間、オレの頭の中ではクス球がぱかっと割れ、中から『祝・テイマー仲間入り』と書かれた幕が出てくる、オレの周りをいろんな先輩テイマーが囲み胴上げをしてくれる、さらにオレの頭の中ではパートナーデジモンをウォーグレイモンと決め付け、冒険が始まる、まだ知らない敵を次々と倒し、ついに世界の平和を取り戻す!!

オレの中で描かれたストーリーが見事にハッピーエンドで終わるとウォーグレイモンは言った

「アスカ…顔がにやけてますよ」

「えっ、マジ?あ、恥ずかしいぃぃ!!…………!?何でオレの名前を」

もうこれは決定だろう、ウォーグレイモンはオレのパートナーデジモンだ!!しかし一言声を聞いただけで解ったぞ、このウォーグレイモンは性格真面目、海より深い忠誠心を持っていると見た

「しかし予定より遅れてしまいましたね、アスカを危険な目に遭わせてしまった、すいませんでした、結構方向音痴なんですよ…」

いやそれは予想外…

「いや、そんなのはいいから、何でオレの名前知ってるんだよ!!」

う〜ん、と少し悩んでいる様子のウォーグレイモン、

「それはですねぇ、アスカが私の名前を知っているのと同じですよ」

ヤベェ、感動して涙出てきそう…オレと同じだなんて…カッコよすぎだろウォーグレイモン!!意外に方向音痴なのがまたおちゃめでいいぞ!あ、涙が…そんなオレと一撃で完全に気を失ってしまったメタルティラノモンXを見て、ウォーグレイモンは言った

「さてとアスカ、こうして私達は無事合流できたわけですし…」

「このままデジタルワールドを救う冒険に出るのか!?」

オレの素早い質問、するとウォーグレイモンは笑いながら答えた

「ハハハッアスカ、いくら私でも今のアスカと2人で旅なんて無理に決まってるじゃないですか、アスカには身支度をしてもらいますよ」

「太一とゼロは2人で(本当はもう1匹)デジタルワールドを救ったんだぞ!!それとトラベリングじゃなくてアドベンチャーなんだ!!」

…しまった、絶対解る訳の無い話、ウォーグレイモンも目を丸くしてオレを見ている、全く解ってない、もしくは驚いている様だ

「えっとだな…太一ってのは八神太一って言うデジモンテイマーで、ゼロはそのパートナーデジモンであって…本当の名前はブイドラモンで…最後は超究極体に進化してデーモン超究極体を倒してハッピーエンドで…つまりだなぁ…オレと…その……オ…オレと………オレとウォーグレイモンみたいな関係なんだよ!!」

言っちまった…別に確かめたわけじゃないのにオレとウォーグレイモンは既にパートナーと言う事になっている

「アスカの申し出があれば、私をパートナーにすると言う言が出来ない事も無いと思いますが…その前に早く帰還しなけれはなりません、あのデジモンが倒してしまった今、敵は間違いなく増援を送ってくるでしょう…」

「あのデジモンって…メタルティラノモンXの事か?」

「あのデジモンは、メタルティラノモンなんですか!?」

驚きオレの目を見るウォーグレイモン、メタルティラノモンXを知らなかったと解釈する、確かに青枠とは見た目が変わっているが結構似てると思うのだが…

「違うの…か?」

ついつい聞き返してしまった

「いえ…私はあの様なデジモンは始めてみました、アスカは知っている様ですが…話は帰ってからにしましょう、長話をしすぎました、敵です」

ひょいっとオレを背中に乗せる、あ、オレ今ウォーグレイモンにおんぶしてもらってる…感激、しているとしっかり掴まってて下さいと短くウォーグレイモンは言いジャンプした、メタルティラノモンXよりは高さは低い気がしたが、数秒後には風を切りながら上空40〜50mを飛んでいた

「うぉぉぉお!!すげぇ!!飛んでる!!オレ飛んでる!!ウォーグレイモンサイコーーーーーー!!」

「はは、ありがとうございます、アスカ、下を見てください、あのデジモン、何だか解りますか?」

ちょっと下を見るのが怖かったがウォーグレイモンの頼み、仕方ないなぁ、お前の頼みなら何でも聞いてやるよっと

「あ…今光ってるアレ?何だろ…よく解らな…!?」

オレが目を凝らして小さな光を見ていると、それは急に倍以上の大きさになり輝きを増した

「エネルギーレーザーボム!!」

下から聞こえた声が耳に入ってくる頃、その光の弾は既にオレとウォーグレイモンの目の前、ウォーグレイモンは冷静に防御体制に入ろうとするがある事に気付く、オレが邪魔でブレイブシールドが出せないのだ

「ぐっ!!」

ウォーグレイモンはドラモンキラーを盾代わりにして敵の攻撃を防ぐ、着弾と同時に激しい衝撃が体を走り、辺りに煙が立ち込める、ついでに少し熱い、それから視界が綺麗になったと思うとオレは空中に投げ出されていた

「うわぁぁぁぁああ!!」

「アスカアァァァァッ!!」

ブンっとドラモンキラーを振り回し煙をかき消すウォーグレイモン、ウォーグレイモンの視界にオレが入ったときには既に距離は開いている、下を見ると予想通り敵さんが両手を広げて待っていた

「か…可愛い…メタルマメモンX…」

「ミャーッ!」

「あぁ!!ミャーって言った!!ミャー!!ミャー!!ミャー!!」

きっと気が動転しているんだよオレ、なぁウォーグレイモン、オレは一体何をすれば良いんだ?

「うぉぉぉぉぉぉっ!!」

上からウォーグレイモンの声が聞こえる、目をやるとかなり急いでいるように見える

「ウォーグレイモォォォォォォン!!」

「アスカッ!!」

思いっきり手を伸ばす、このままメタルマメモンXに捕まるのはごめんだ、アドベンチャーをこんな所で終わらせる訳にはいかないんだ

がっしりとウォーグレイモンに抱えられるオレ、ぎゅっと力が篭るウォーグレイモン、下ではあと少しだったのにとミャーミャー鳴くメタルマメモンX

「ミャー!!」

オレを助けるために下に降りたせいでメタルマメモンXとの距離が縮まってしまった、それを見たメタルマメモンXはジャンプ、さらにエネルギーレーザーボムを下に撃ち爆風で加速してくる、小さいのによく頑張っている、とても速いのだ、が

「ミャーーーーーーミギャ!!」

それを上回る速度でウォーグレイモンがドラモンキラーで叩き落した、落下地点では砂煙が上がっている、さらにかなり大きな力で叩き落されたのか衝撃で大地が砕ける、その様子は正におせんべいの様だった

「終わりだ…」

再びオレを背中に回し、デジワー2のオープニングの様に構えるウォーグレイモン、ドラモンキラーの先端には大気中のエネルギーがどんどん凝縮されていく、それから直径がメタルマメモンXと同じくらいになった

「ガイアフォース」

放たれた熱球、ガイアフォースは物凄い速度で地面にめり込み動けなくなった(原因はそれだけではないのだが)メタルマメモンXに直撃、あっという間に全てを焼き払い跡形もなく消してしまった、メタルマメモンXは叫ぶ暇すらなかった

「アスカ、大丈夫ですか?」

「あ、はいぃっ!!」

声が裏返っている、今のオレは少しウォーグレイモンのあまりの強さに恐怖心を持っていた、オレの声を聞いて少しショックを受けたのだろうか、ウォーグレイモンが少し暗くなった気がした

「すいません…今はアスカが第一なんで…その、少し…」

「謝らないでくれよ…何も出来なかったオレが…足手まといだったんだから…」

「そんな事はありません!!アスカはまだ」

「いいんだよ、もう…大丈夫だからさ…オレは大丈夫だから…大丈夫…」

自分の無力さをココまで思い知る事になるとは思ってなかった、いくら選ばれし子供でも戦うのはデジモンなんだ、オレじゃない、一緒に戦うと言っても傷つくのはデジモンなんだ、パートナーが傷つくのはその後なんだ、力が欲しい

「アスカ…大丈夫です、貴方はこれから強くなれます、あなたには、D−LINKの力があるはずですから…」

ウォーグレイモンの言葉は、オレの耳には全く入ってなかった、アドベンチャーの始まりにしては、オレにとっては少々過激過ぎた様だった




続け!




後書き
ステージ1終了、全く何やりたいんだか
正直続くか解らない話ですな、一応続ける気はありますが
ネタが浮かんでも随分先の話なんですよね
繋げるにはネタが足りない
いろんな物とかぶったりしないように注意して頑張ります

意見感想文句誤字脱字、色々待ってます