DMOは、パソコンで行うオンラインゲームであり、プレイするにはある程度のスペック(性能のこと)が必要です。パソコンの場合、CPUやメインメモリー、グラフィックボードなどのパーツの持つ性能、またはパーツの型番を示します。
スペックを見る際の基礎知識
まず、パソコンに関して初心者でも分かるように、各パーツやソフトウェアに関して説明していきます。
- CPU
パソコンの頭脳と言われるパーツ。直訳「中央演算処理装置」。性能を見るためには、「クロック数(=周波数)」「コアの数」「キャッシュ容量」などを見ることが一般的でしたが、今は技術の進歩が目覚しく複雑になっているため、CPUのナンバー(例:Core i3-2120T、Celeron M 570、Celeron E3500、Athlon II 640など)から、どの程度の性能を持っているかを把握する、またはベンチマークという性能テストの結果を比較して、性能を把握することになります。
- メインメモリー
単に「メモリ」「メモリー」と呼ばれることもありますが、情報の授業などでは「主記憶装置」と習うことが多いため、あえてこの名称を使います。パソコンに保存されている画像や文章データ、ソフトウェアなどを実際に動かすためのスペースで、このパーツの場合は、単純に数値が多いほど、非常に重たいソフトを動かしたり、多くのソフトウェアを同時起動することが可能になります。場合によっては「RAM」(ランダムアクセスメモリー)と呼ばれることもあります。
- HDD(ハードディスクドライブ)
実際にソフトウェアを動かす場であるメモリに対し、データやソフトウェアの保存をする場所。メモリは必要なデータをハードディスクから呼び出して、実際にソフトウェアや画像などのデータを動かす。同一のハードディスク内でも、パーティションといって、保存領域を区分けすることもあるとかはまた別のお話。あと最近お高い。
- グラフィックボード
「グラボ」「グラフィックカード」「ビデオカード」「VGA」など、呼称が多過ぎてうんざりするパーツ。
平たく言えば、グラフィック(映像や画像)の処理専門のCPUと、グラフィックボード専用のメインメモリーを合わせたパーツです。
スペックを見るには、「GPU(グラフィックボードにおけるCPU)の周波数」「グラフィックボードに搭載されているメモリ」(グラフィックメモリ、またはVRAMと呼ばれる)などを参考にします。しかし、やはり技術革新で単にそれだけでは把握は出来ないので、「グラフィックチップの名前」(GeForce〜〜、RADEON〜〜)を見たり、ベンチマークを参照するといった方法で性能を把握します。また、後述のDirectXの対応も関与します。
- マザーボード
パソコンの基盤。比喩ではなくホントに基盤。薄い板にたくさんのコネクタとかスロットとかが付いています。ここにCPUやメモリ、グラフィックボードを装着することで、初めて機能を果たします。
グラフィックボードが付いていないパソコンの場合、そのパソコンのマザーボードに搭載されている「チップセット」という、色々な機能をまとめたチップに最初から備わっているグラフィック機能、「オンボードグラフィック」を使うことになります。(つまりはマザーボードというよりチップセットの名称が重要になる)オンボードグラフィックの場合、GPUの役割はCPUが負担し、VRAMもメインメモリと共有する形になります。
- Direct X
パソコンのグラフィック、音声などを描画、再生する際に使われるAPI(簡単に言うとパソコンの処理の取り決めのようなもの)。現在最新バージョンは11で、下位互換があるため、新しいバージョンならば古いバージョンで処理できたものを当然処理することが可能です。Direct Xは、パソコンに搭載されているグラフィックボードまたはオンボードグラフィックの対応状況、現在パソコンに入っているDirect Xのバージョンの2つの確認要項があります詳しくは後述。
ちなみに、DMOの要求するPCのスペックは、
| 必須 | 推奨 |
OS | Windows XP | Windows XP |
CPU | Pentium 4 以上 | Pentium 4 以上 |
メインメモリ | 256MB | 512MB |
HDD空き容量 | 2GB | 4GB |
グラボ | GeForce FX5200 | GeForce 6200 |
Direct X | DirectX 9.0 | DirectX 9.0 |
となっています。
自分のパソコンのスペックの見方
自分のパソコンのスペックを見る方法はさまざまですが、とりあえずいくつか方法を書いておきます。
- マイコンピュータ(7ではコンピュータ)を見る
スタートメニューを開き、マイコンピュータ(7ではコンピュータ)を開くと、パソコンのハードディスクや、繋がっている外付けのハードディスク、USBメモリなどの記憶端末、CDやDVDといった光化学ディスクの容量と空き容量を見ることが出来ます。
大体のパソコンは、OSがインストールされているドライブがローカルディスクCとなっており、このCドライブの最大容量が少ない場合、もう一つローカルディスクDがあると思います。とりあえずこのどちらかに4GB以上スペースがあれば問題ないです。
- システム画面を見る
コントロールパネルのシステムを開くと、OS、CPUのナンバー、搭載されているメモリの量を確認できます。
このシステム画面は、スタートメニューを開くと、XPとVistaなら「マイコンピュータ」、7だと「コンピュータ」という項目があるので、それを右クリックし、プロパティを選択することで開くことが出来ます。
- Direct X 診断ツールを見る
スタートメニューを開くと、「ファイル名を指定して実行」という項目があるのでそれを選択し、「dxdiag」と入力し、OKのボタンを選択します。この方法で、「Direct X 診断ツール」を開くことが出来ます。
このツールでは、OS、CPUのナンバー、搭載されているメモリ、インストールされているDirect Xのバージョンを確認することが出来ます。
- CPU-Zを導入する
フリーソフトのCPU-Zは、こちらの「Download latest release」の下にあるリンクからダウンロードできます「installation, includes 32 and 64-bit binaries」と書かれたものはインストール時に「プログラムの追加と削除」に、インストールされたプログラムとして登録されますが、「.zip, no installation」と書かれたものは、その登録がされません。
ダウンロードし、インストールまたは解凍し、CPU-Zを実行すると、 CPU / Cache / Mainboard / Memory / SPD / Graphics / About の6つのタブがあります。CPUでCPUのナンバー、Memoryで搭載されているメモリの容量、Graphicsでグラフィックボードまたはオンボードグラフィックの名称を確認できます。
グラフィックボードやオンボードグラフィックの詳細を把握する必要がないと感じたら、導入の必要はないと思います。詳しくは後述。
自分のパソコンは必要スペックを満たしているの?
スペックを確認したところで、さて、上の確認方法から分かる方法だけで、満たしているか否かを把握できるのは、「OS」「メモリ容量」「HDD空き容量」「Direct Xのバージョン」だけで、「CPU」「グラフィックボード」に関しては、必要なスペックを満たしているかどうかは把握しかねます。
公式での要求スペックもPentium4以上、GeForce 6200以上とはなっているものの、果たして要求スペックをしているのか?という話になります。
本当はかなり詳しく色んなサイトのCPUやグラフィックボードの比較をソースに持ってこようとしたのですが、面倒過ぎるのでやめました。
とりあえず、Windows XP以降のOSが搭載されていて、CPUの周波数が1.2GHz以上あれば動くと思っていいと思います。
それに関する根拠としては、XPの登場が2001年であり、その時代のパソコンは、チップセットにグラフィック機能が内蔵されており(参照:
intel Direct X対応状況)、DirectXのアップデートが必要な場合はありますが、Direct X9.0に対応していることが一つとして挙げられます。
また、Pentium4 の一番古いモデルは2000年に登場しているので、XP時代のパソコンはPentium 4 以降のCeleronや上位モデルである場合が多いのです。
よって、動作に必要な最低限の環境はその時点で揃っているといえるでしょう。
快適にプレイするには?
最低限必要なスペックは分かったとして、ただ動けばいいというものでもありません。やはりゲームなのでスムーズな描写がされることが望ましいですし、戦闘中なんかは回復アイテム、必殺技を使うタイミングを間違うと、バトルの敗北に直結です。
快適なプレイにはどんなスペックが必要なのでしょうか。
とりあえずこの文章を書いている人は、自分のパソコン、実家のパソコン、友人宅などで実際にプレイし、動作がどんなものかを確かめてみたので、一つの指標にしてください。
ちなみに環境は、サイズが1024x768で、Shadow、Anti-Aliasing、WeatherはOFFにしてあります。以下、動作確認表。
OS | CPU | メモリ | 快適さ |
---|
7 | Core i5-2450M | 8GB | ○ |
7 | Core i3-2310M | 4GB | ○ |
7 | Celeron P4500 | 3GB | ○ |
7 | Celeron T3100 | 3GB | ○ |
Vista | Core2 Duo T5600 | 3GB | ○ |
2GB | △ |
XP | Core i5 750 | 2GB | ○ |
XP | Celeron 450 | 1GB | × |
XP | Core i5 2400 | 2GB | ○ |
7 | Core i7 2600 | 4GB | ○ |
と、こんなところです。○は全くストレスを感じず、スカイプなんかも併用しながらの起動に耐えうるもので、△は時々突っかかる感じが見えるものですね。×はプレイこそできるものの突っかかることが多く、重いマップだと動きがかなり鈍重。
同じCPU、OSでもメモリの容量の違いで結構なさが出ているのも印象的ですが、セキュリティソフトを始めとする常駐ソフトなどの環境が全く違うので何ともいえません。
とりあえずは「デュアルコア」で「メモリ2GB」以上が、本当にスムーズに動くのに必須の環境の気がします。
これに関する根拠としては、シングルコアが主流の時代はCPUの処理能力が今に比べて貧弱であること、DMOのメモリ消費量が600MB〜1GBほどといったことが挙げられます。
正直、ここら辺はもうちょっと詳細なデータが欲しいので、シングルコアだけどこんくらい動く、デュアルコアやそれ以上だけどかなりしんどい、といった意見があれば、
メールや
Twitterなどで御連絡ください。多分表に追加してまた考察し直します。
雑記トップへ
TOPへ